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合併症のリスク

中等症から重症の睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、心血管疾患を発症する可能性が高いといわれています。

睡眠時無呼吸症候群と健康へのリスク

睡眠時無呼吸症候群を患ってない人に比べて、中等症から重症の睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、心血管疾患を発症する可能性が高いともいわれています。無呼吸時は、心拍が不規則になり血圧が上昇するため、これによって高血圧(1)が起こります。

もし肥満で睡眠時無呼吸症候群を患っている場合、将来、糖尿病の発症や、コレステロール値の上昇のリスクもあります。これらは、心臓発作や脳卒中の主な危険因子でもあります。(1)

睡眠時無呼吸症候群と日常生活へのリスク

睡眠時無呼吸症候群が日常生活に与える影響には、過度の疲労、眠気による事故、人間関係の問題などが含まれることがあります。

睡眠時無呼吸症候群に関する無呼吸の報告の75%は、ベッドパートナーからのものです。(2) いびき、喘ぎ、呼吸停止などの症状を心配し、自ら睡眠障害に陥ります。(1) このような睡眠不足の状態が両者の関係に悪影響を及ぼし、QOL(生活の質)全体に大きな影響を与えます。

とはいえ、睡眠時無呼吸症候群に最も影響受けるのは患者さん本人です。休息の取れない夜を過ごし、朝に倦怠感を感じ、午後は何度も強い眠気に襲われながら過ごします。(1) 日中の眠気は症状の中でも最も多い悩みです。(2) これによって集中力や反射神経の低下、家庭内トラブルや認知障害を引き起こす可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群と交通事故の因果関係

睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、通常より6倍事故をひき起こすリスクがあると言われています。(3) 睡眠時無呼吸症候群に伴う睡眠不足は、疲労と不注意を招き、運転中にハンドルを握りながら眠りに落ちてしまう可能性があります。機械の操作や輸送などの職種に携わる人は、居眠り運転が原因の自動車事故のリスクが非常に高くなります。(1)

さまざまな合併症

睡眠時無呼吸症候群は、心疾患の危険因子です。また、睡眠障害と酸素の低下といった状態は、血圧のコントロールが困難になり、高血圧症、心血管疾患、及び糖尿病I型、ⅠⅠ型に陥る可能性があります。睡眠時無呼吸症候群と関連のある様々な合併症を見てみましょう。

 

高血圧症(4) もし閉塞性睡眠時無呼吸症候群の場合、高血圧の可能性があります。高血圧症の患者さんの30%は閉塞性睡眠時無呼吸症候群を患っており、閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者様の50%が高血圧と言われています。
心血管疾患(4) 閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、心臓のリズムが乱れ、不規則な心拍(心房細動)や徐脈の原因となります。
心臓発作(4) 睡眠時無呼吸症候群は、冠動脈疾患を引き起こし、結果として、心臓発作を引き起こす可能性があります。閉塞性睡眠時無呼吸症候群を未治療のまま放置していると、心臓発作の発症確率は倍になります。冠動脈疾患で入院する患者さんの70%は、睡眠時無呼吸症候群を患っていることが判明しています。
脳卒中(5) 閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、中年~高齢の、特に男性において、脳卒中のリスク増加に関連しています。
II型糖尿病(6) 医学の研究結果では、閉塞性睡眠時無呼吸症候群とII型糖尿病は関連付けられています。睡眠時無呼吸症候群患者さんの40%がII型糖尿病を患っていることが証明されています。
認知機能 睡眠時無呼吸症候群は、認知機能に影響を及ぼすため、仕事や私生活など生活の質にも大きく影響します。特に日中の眠気から起因する自動車事故の発生率が高くなります。(7)

 

 

出典:

(1) Obstructive sleep apnoea, Sleep Health Foundation, 2011

(2) Sleep breathing disorders – European Respiratory Society White Book (chapter 23)

(3) Terán-Santos J., Jiménez-Gómez A., & Cordero-Guevara, J. (1999). The association between sleep apnea and the risk of traffic accidents. N Engl J Med., 340(11), 881-3.

(4) Patient information series - Sleep mini series #4, Obstructive sleep apnea and heart disease, American Thoracic society

(5) Logan et al. High prevalence of unrecognized sleep apnoea in drug-resistant hypertension. J. Hypertension. 2001

(6) Einhorn et al. Prevalence of Sleep Apnea in a Population of Adults With Type 2 Diabetes Mellitus. Endocr. Pract. 2007; 13(4):355-362

(7) Cowan D.C. et al., Predicting sleep disordered breathing in outpatients with suspected OSA, BMJ Open 2014; 4(4): e004519