睡眠時無呼吸症候群の早期発見及び治療は非常に重要です。
睡眠時無呼吸症候群の早期発見及び治療は非常に重要です。先ず最初に、ご家族、パートナー、友人に、眠っている間大きないびきをかいていないか、睡眠中に呼吸が止まっていないか、などの症状について尋ねてみるといいでしょう。このように病気がわかることがあります。その他の睡眠中の危険因子を見つける方法としては、Stop-BangやESS(エプワース眠気尺度)といったセルフチェックの質問があります。
睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、できるだけ早く医療機関を受診し、検査を受けましょう。
医師は、症状や既往歴について質問したり、エプワース眠気尺度を用いて、日中の眠気を調査したり、他にも、体重、首周りの計測、呼吸検査などを行うことがあります。
もし睡眠時無呼吸症候群の症状がある場合、医師は診断するため、睡眠検査を実施します。
睡眠時無呼吸症候群が疑われた場合、以下の検査を実施します。
①簡易検査:睡眠中に小型のセンサーを装着し、経皮的な動脈の酸素量などを測定します。自宅でセンサーを装着するだけで、簡単に検査が行えます。
②ポリソムノグラフィー検査(PSG検査):簡易検査を行い、更に精密検査を行う場合に実施します。通常PSG検査は病院に一泊して行います。簡易検査の検査項目に加え、下記のような項目まで細かく調べます。
これらの検査は痛みを伴うものは一切ありません。また、睡眠中の発声や体動がある場合、録音やビデオ機器を使用する場合があります。検査後、医師によってOSAの診断、睡眠や健康への影響についての説明や、適切な治療を推奨します。診断を知っておくことは大事です。
もし睡眠時無呼吸症候群だった場合、適切な治療を行うことで、生活が改善される可能性があります。また、睡眠時無呼吸症候群ではない場合は、睡眠不足やナルコレプシーなどの睡眠関連疾患といった原因を追究する必要があるでしょう。
監修医:
大阪回生病院
睡眠医療センター長 大井 元晴(おおい もとはる) 医師
部長 谷口 充孝(たにぐち みつたか)医師