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睡眠時無呼吸症候群の治療の選択肢

CPAP療法以外の治療法に関して見てみましょう。

現在、中等症~重症の睡眠時無呼吸症候群の標準的治療法として最も広く用いられているのがCPAP(持続陽圧換気療法)ですが(1)、その他にも治療の選択肢があります。それは、歯科装具(マウスピース)と、外科的手術です。

検査によって睡眠時無呼吸症候群と診断されると、医師は治療の処方を行います。

すべての睡眠時無呼吸症候群の治療は、睡眠中に気道を広げることを目的としています。CPAPは最も広く使われている標準的治療法(2)ですが、中には使いたくない、使えない人もいます。マスクの着用に抵抗があったり、自己判断で放棄するなどといったケースもあります。

歯科装具(マウスピース)の選択

軽症~中等症の睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、医師からCPAPの代わりにマウスピースを勧められる場合があります。マウスピースは、ボクシングやアメフトなどで使われているものに似ています。

下あごを上あごよりも前方に出すように固定させることで上気道を広く保ち、いびきや無呼吸の発生を防ぐ治療方法です。個人の歯形に合わせて製作されます。また、健康な歯であることが前提条件です。

CPAPは、夜間、肺や体内に充分な空気を供給しますが、患者様の中にはマウスピースをつけて寝るだけで睡眠時の無呼吸対策に十分な場合があります。(1)

手術はどうですか?

睡眠時無呼吸症候群のもう一つの治療法に手術があります。しかし、この治療法は、重篤な合併症を引き起こす危険性があるため、必ずしも推奨されているものではありません。根本的な解決方法にも見えますが、依然としてCPAP療法が第一候補とされています。(2)  

その他、選択肢はありますか?

新しい治療法は現在も研究され続けており、電気刺激、薬物治療、自然療法、などといったものがあげられます。これらの治療法は、今後、研究で有効性を証明する必要があり、将来的には新たな治療法が発表される可能性があります。

医師は、患者さんの症状、健康へのリスク、生活環境などを考慮したうえで、もっとも最適な治療法を提案してくれます。

医師との対話が多いほど、ご自身にあった治療方法が見つかるかもしれません。

 

 


出典

(1) OSA Treatment Options, Associació Nord-americana d’Apnea del Son (American Sleep Apnea Association, ASAA), http://www.sleepapnea.org/treat/treatment-options.html, viewed 7/27/15

(2) Clinical Guidelines for the Manual Titration of Positive Airway Pressure in Patients with Obstructive Sleep Apnea, Positive Airway Pressure Titration Task Force of the American Academy of Sleep Medicine, Journal of Clinical Sleep Medicine, Vol. 4, No. 2, 2008