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睡眠時無呼吸症候群って遺伝ですか?

特定の家系において、睡眠時無呼吸症候群を発症する要因が存在することが示されています。 

睡眠時無呼吸症候群になりやすい特定要因に遺伝的感受性と呼ばれる先天性のものがあります。特定の家系において、睡眠時無呼吸症候群を発症する要因があります。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、特定の家系においてより多く見られます。これは、ある特定の家系が持つ要因が睡眠時無呼吸症候群の発症率を高める可能性があるということが言えます。(1)

また、アフリカ系アメリカ人(2)や、マオリ族(3)など特定の民族においても睡眠時無呼吸症候群の有病率がより高いこともわかっています。

ある種の生得因子が、実際に睡眠時無呼吸症候群の発症を促進しています。そして、世代から世代にかけて遺伝子が伝達されています。私たちの身体的特徴は遺伝子の発現であるため、睡眠時無呼吸症候群の危険因子はほぼ確実に伝達されてしまいます。

 

どのような遺伝子要因が睡眠時無呼吸症候群の発病リスクを高めるのでしょうか?

それは、遺伝子型と表現型の相関によります。遺伝子型は、個人を構成するすべての情報です。その情報はDNA(デオキシリボ核酸)という形態で各細胞の染色体に運ばれます。表現型は、遺伝子型の物理的発現であり、言い換えると、髪の毛や目の色、耳や鼻の形、そして血液型など目に見える個人の特徴部分です。

  • 顔面の特徴による上気道の発達障害:鼻閉塞、 狭い鼻腔、または高いアーチ型の口蓋(4)
  • 神経回路によるホルモン機能(呼吸を促すのに最も重要な神経伝達セロトニン分泌の調節不良)又は、筋肉機能(喉の筋肉を活性化させる)の制御不良(5)

上記の例は、体を動かさない生活や、栄養不足などから起因する付加的な危険因子です。遺伝継承と違って、変えることができるということを忘れないでください。これらの要因に対処するための対策として、睡眠時無呼吸症候群の治療・ケアがあります。



出典: 

(1) Strohl KP, Saunders NA, Feldman NT, Hallett M. Obstructive sleep apnea in family members. N Engl. J. Med. 1978;299:969-73.

(2) “Disparities and Genetic Risk Factors in Obstructive Sleep Apnea” (Katherine A. Dudley, MD and Sanjay R. Patel, MD MS)

(3) Baldwin DR, Kolbe J, Troy K, Belcher J, Gibbs H, Frankel A, Eaton T, Christmas T, Veale A Respirology. 1998 Dec; 3(4):253-60

(4) “Overview and parameters for interprofessional practice” (Soo-Lyun An, DipDH; Catherine Ranson, DipDH, BHA)

(5) Redline S, Tishler PV. The genetics of sleep apnea. Sleep Med Rev. 2000 Dec;4(6):583-602