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睡眠時無呼吸症候群を予防する筋トレ方法はあるの?

筋トレによって、睡眠時無呼吸症候群を減少させることができるのでしょうか?

気道内の気道閉塞は、無呼吸や低呼吸の原因となります。筋トレによって、睡眠時無呼吸症候群を減少させることができるのでしょうか?

のどや気道の筋肉を鍛えることによって、軽度~中等度の睡眠時無呼吸症候群の症状を軽減する可能性があります。しかし、重度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の場合は、持続陽圧呼吸療法(CPAP)が一般的に効果的と認められている治療法です。(1)

 

さて、睡眠時無呼吸症候群を軽減するために、呼吸筋をどのように強化するのでしょうか?

以下に紹介する二つの研究は、気道を鍛えることは睡眠中の閉塞の軽減、ひいては無呼吸を軽減させるために有益な効果があると証明しています。

ブラジルで行われた研究(2)では、言語障害療法から得た呼吸と咀嚼運動に基づくトレーニングプログラムを実施しました。舌、軟口蓋及び咽頭壁を日々鍛えることにより、中等度患者の重症度を39%軽減させ、これによって、睡眠の質が向上し、いびきや日中の眠気の頻度が低下しました。

このプログラムは、軟口蓋を鍛えるために、患者さんに3分間断続的に続けて母音を発音してもらいます。また、舌を鍛えるため、それぞれ3分間ずつ違う方法で口蓋の長さに沿って圧力をかけます。さらに、口や喉の筋肉の全てを鍛えるため、歌や、食事中の咀嚼と嚥下訓練をしながら、呼吸訓練も行います。

 

さらに、チューリッヒで実施され、2005年に英国医学雑誌に掲載された研究(3)では、定期的にディジュリドゥ(アポリジニの楽器)を演奏することによって、気道が鍛えられることを実証しています。上記の研究で述べられたように、中等度の睡眠時無呼吸症候群患者において筋力トレーニングを通して同様の有益な効果が見られました。

睡眠時無呼吸症候群の重症度によっては、言語障害療法や楽器演奏などが効果的な場合もあります。医師に相談することで、患者さんの重症度に適した治療方法を提案してくれるでしょう。

 


出典

(1) Clinical Guidelines for the Manual Titration of Positive Airway Pressure in Patients with Obstructive Sleep Apnea, Positive Airway Pressure Titration Task Force of the American Academy of Sleep Medicine, Journal of Clinical Sleep Medicine, Vol.4, No.2, 2008

(2) Guimaraes KC, Drager LF, et al. Effects of oropharyngeal exercises on patients with moderate obstructive sleep apnea syndrome, Am J Respir Crit Care Med. 2009 May 15;179(10):962-6.

(3) Puhan MA, Suarez A, et al. Didgeridoo playing as alternative treatment for obstructive sleep apnoea syndrome: randomised controlled trial. BMJ. 2006 Feb 4;332(7536):266-70.