メインコンテンツに移動

在宅酸素療法が必要な人は?

息切れや継続的な咳の症状がありますか?
または、疲労感や集中力が切れやすいなどといった症状はありますか?

在宅酸素療法が必要な人は?

酸素(O2)は生きるのに必要不可欠です。呼吸する空気には約21%の酸素が含まれています。吸った息が肺に入ると、肺胞と呼ばれる小さな嚢を取って血流に拡散し、様々な臓器や組織に移動します。ある医学的状況によっては、肺の酸素が血液に入るのを妨げることがあります。

血酸素濃度は、酸素飽和度(Sa02)と呼ばれています。Sa02が低すぎると、呼吸困難、エネルギー不足、集中困難などの症状を引き起こす可能性があります。酸素療法を介した酸素は、日々の活動を助け、活動的で健康な状態を維持するため、Sa02または、血液中の酸素レベルを増加させるために重要になります。

 

  • 慢性気管支炎:気管支炎は、気管支の内壁の炎症であり、肺に空気を出し入れします。この炎症は、気流の低下、粘液産生、咳、息切れにつながります。
  • 肺気腫:肺の気嚢(肺胞)が弾性を失い、虚脱すると肺気腫が発生し、酸素と二酸化炭素が肺を出入りして血流に適切に移動するのを防ぎます。
  • 心臓:心臓の状態は、肺との間で血液を適切に送りだす心臓の能力を妨げる可能性があります。これにより、血流に到達する酸素が少なくなり、そこから臓器や組織に到達します。

COPDとは?

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、在宅酸素療法で効果的に治療できる最も一般的な肺疾患です。COPDは、気道を塞ぐ2つの呼吸器疾患:慢性気管支炎と肺気腫の総称です。COPDが疑われる場合、かかりつけの医療機関を受診してください。

 

症状と原因

COPDの主な症状は、息切れ、しつこい粘液、咳です。 またその他一般的な症状として、疲労やブレインフォグ(頭にはっきりしない状態)などといった集中困難な症状があります。

喫煙はCOPDの主な原因です。(1,2,3) また、屋内や屋外の大気汚染や職場での汚染物質への暴露も危険因子となりえます。

 

なぜ在宅酸素療法が役立つのでしょうか?

酸素は健康の基本です。 COPDの場合、たとえ心臓、脳、腎臓などの筋肉や臓器の一部が息切れを感じていなくても、十分な酸素が得られず、その結果それらの臓器が損傷を受ける可能性があります。

状態が悪化すると、単純な日常活動を楽しむことがますます難しくなる可能性があります。 在宅酸素療法は、全体的な生活の質を向上させながら、日常生活の活動を支援するために、医師によって処方されます。(4)

酸素療法は薬です。 在宅酸素療法は、血液中の酸素レベルを高める手助けをします:(5,6)

  • 呼吸を改善し、疲れを感じづらくなります
  • 社会生活を続ける能力を高めます
  • 睡眠と生活の質を改善します
  • 入院を減らします

 

出典:

(1)Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease. Global Strategy for the diagnosis management and prevention of chronic obstructive pulmonary disease. Updated 2014; available at http://www.goldcopd.org/uploads/users/files/GOLD_Report_2014_Oct30.pdf

(2)ERS. Chronic obstructive pulmonary disease in: European lung white book. available at http://www.erswhitebook.org/chapters/chronic-obstructive-pulmonary-disease

(3)WHO, Chronic obstructive pulmonary disease (COPD), Fact sheet N°315, January 2015. Available at http://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/chronic-obstructive-pulm...(copd); consulted on 05/11/2014 B, Xuan 

(4)Petty, T L. “Home Oxygen--a Revolution in the Care of Advanced COPD.” The Medical Clinics of North America., U.S. National Library of Medicine, May 1990, www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2335990.

(5)Nocturnal Oxygen Therapy Trial Group. Continuous or nocturnal oxygen therapy in hypoxemic chronic obstructive lung disease: a clinical trial. Ann Intern Med 1980; 93: 391-398

(6)Report of the Medical Research Council Working Party. Long-term domiciliary oxygen therapy in chronic hypoxic cor pulmonale complicating chronic bronchitis and emphysema. Lancet 1981; 1: 681-686